名前は知ってるけど著書は読んだことのない作家の一人。履歴を見ると1978年から2019年に亡くなるまで160冊もの作品を生んだ多作の人で、なのに知名度はさほど高くなかった。ヒット狙い、世間に迎合するようなタイプの人ではなかったようです。そんな著者を「読んでみてみ、面白いよ」と応援するのが高橋源一郎氏。「まえがき」「あとがき」「帯」で懸命にヨイショしています。 タイトルは分かりやすいけど、本文は編集者との対話のかたちで構成されており、各章ごとに小さいテーマがてんこ盛りで軽く読みながすと何を言ってるのかよく分からないという印象です。それを察して高橋源一郎センセが応援文を書いたのではと勘ぐりました。…