東芝社員の口調は、高圧的の一語につきる。相手の言うことを真面目に聞く姿勢など微塵もないどころか、相手に発言する間をあたえず、頭から抑えつけて、さっさと追い払ってしまおうという姿勢が見えみえの口調である。一流企業に勤める社員の応対とは、とても信じがたい。いや、一流企業だろうが何だろうが、社会人として許されるような応対ぶりではないのだ。まさしく、『暴言』でしかなかった。
全証言 東芝クレーマー事件―「謝罪させた男」「企業側」 (小学館文庫)