◆トルコ系民族の西方移動(西進)や東西トルキスタンの成立は、生徒たちにとっては理解しづらい部分だと思います。したがって高校の世界史の教科書も、ある程度ていねいな記述が必要だと思ってきました。 ◆ていねいな記述がなされているのは、東京書籍の『世界史探究』と帝国書院の『新詳世界史探究』です。 ◆東書は、「草原地帯のトルコ化とイスラーム化」というタイトルで、2ページにわたって記述しています。「トルコ人の西進」の地図と中央アジアの地勢・オアシス都市がわかる地図も載せています。東トルキスタンと西トルキスタンの区別は、本文と地図で理解できるようになっていて、親切です。なお、ハザール(7~10世紀)について…