松下誠子展『Gun-zo』。2017.10.14~25。Hasu no hana。 この作家の個展は、このギャラリーでは2度目だった。 人物が、とてもしっかりと、そこにいて、それでいて、静かな威厳のようなものも感じる。存在感のある作品だという印象だった。 今回も、形式が変わったとしても、その作品の印象は変わらない、と思った。 『松下誠子は様々な素材や手法を横断し、個の記憶や経験を逡巡する内界と下界を繋ぎ、多様な読み取りが可能な作品を発表してきました。特にパラフィン紙、パラフィン・ワックスの取り入れ方は印象的で、独自に捉えた時間や個と世界の狭間を生み出しています。またパラフィンの半透明で薄い内部…