1.0 タイトルが21世紀の女の子で、全員が若手女性監督。テーマは「自分自身のセクシャリティあるいはジェンダーがゆらいだ瞬間が映っていること」だそうである。必然的に、このパッケージは“若い女性ならでは”の映画を標榜している。しかし映像作品に、ていうか、どんな創作物であれ“女性ならでは”を訴えてしまうのは、女性の驕りではなかろうか。 男と女が違う感性を持っていることは知っている。ただし、創作に“女性ならでは”なんてものは世の中に存在しない。あったとすれば、それは(たとえば)プロクターアンドギャンブルが、主婦職が存在していた昭和期にキッチン用品の使い勝手を調査/報告するために使った死語である。彼女…