子供の頃の話。 ある日田舎の親戚の家に遊びに行ったら、ビーグル犬のような形だけど全身茶色でしっぽの先だけ白い子犬がいました。雑種ですがとても可愛く元気いっぱい、初めて会う人にも大喜びで飛びついて嬉ションまでしてしまう愛嬌者。伯母さんが知り合いからもらい受けたそうで、名前は『ケン』でした。動物が大好きだけど自分の家では犬猫は飼ってもらえないので、もう大喜びでケンと野山を走り回って遊び、すっかり仲良くなりました。 それからはケンがいる親戚の家に行くのが楽しみで仕方がなかったのですが、うちからは車で一時間かかる場所なのでたまにしか行けません。会えない間はケンを主人公にした冒険マンガを書いたりしていま…