桜山文庫 さくらやまぶんこ
昭和女子大学図書館所蔵、鹿島則文旧蔵の国文学関係の文庫。
●桜山文庫の概略
昭和女子大学図書館所蔵の「桜山文庫」は、鹿島神宮大宮司、伊勢神宮大宮司の鹿島則文が収集したコレクションであり、そのうち、主として国文学関係の書籍、約7千冊が昭和女子大学に一括譲渡されたものである。
第1次、874点、5704冊。第2次、33点、403冊。合計、907点、6107冊。最終的には約7千冊となる。
蔵書印「櫻山文庫」が鹿島則幸氏から寄贈され、現蔵されている。直径30ミリの黄楊の円形印で、彫りの深い立派なものである。
●「桜山文庫」の現状
鹿島則文の収集した桜山文庫は「珍籍奇冊三万冊」(鹿島敏夫氏『先考略年譜稿』)と言われている。これらの蔵書が、その後、どのように分割され、現在、伝えられているか、整理してみると、以下の通りである。
1、茨城県立歴史館寄託 鹿島則幸家文書
『鹿島郡鹿島町 鹿島則幸家文書目録』(平成元年3月31日、茨城県立歴史館発行)によれば、鹿島神宮関係の史料、1403点が、昭和54年4月に鹿島則幸氏から茨城県立歴史館に寄託されたという。これらの史料は、鹿島家累代のもので、中には「桜山文庫」の蔵書印が押されたものもあるというので、鹿島則文の関係書も含まれているものと推測される。
2、漢籍の『二十二史』
水戸の水府明徳会彰考館文庫へ寄贈。
3、伊勢関係書
伊勢神宮へ移管。
4、鹿島家関係書
鹿島家所蔵(鹿島則幸氏・鹿島則良氏)。
5、昭和女子大学所蔵「桜山文庫」国文学関係
第1次、874点、5704冊。第2次、33点、403冊。合計、907点、6107冊。これに、第1次のリスト以外の、虫食本等の数百冊が加わって最終的には約7千冊になった。
参考 → 「鹿島則文と桜山文庫」http://www.ksskbg.com/kashima/index.html