先日、友達が本を持ってきてくれた。周りでチラホラと噂を聞くようになった「元JA職員の道法さん」の、掟破りな農法について取材された本『マルノウのひと』。 教えは至ってシンプル。「剪定は立枝のみを残す。枝葉を縦一本に縛ると、農薬も肥料もなしで、豊作になる」という農法もおもしろすぎるし、科学的裏付けもかっこいい。そして何より、その結論に至ったまでの、道法さんのJA時代の話が面白い。今、日本中の農家が信じている、JAが説いた正しいとされる慣行農法に、まず疑問を持ち、研究を重ね、ついに農薬も肥料もなく、手抜きで甘いみかんを育てた人の言葉は重みがある。その道法さんの言葉を信じて、無農薬、無肥料で、美味しい…