紙は人類の技術進歩に大きく貢献した発明の一つであると言っても過言ではない。紙の消費量は文化のバロメーターとも言われる。ペーパーレス化は間違いなく進んでいる。しかしデジタル化が最も進んでいるはずの米国は今でも世界最大の紙の消費国の一つである。 世界最大の産業の一つである製紙業(pulp and paper industry)。新聞や印刷といった「情報」用、段ボールなどの「包装」用、トイレットペーパー、ティシュ等の「衛生」用、電気絶縁紙等の「工業」用の紙・板紙を生産、供給することでさまざまな産業や家庭生活の下支えをしている産業である。 紙を作る過程で最も重要な原材料は木である。原料の確保は重要だ。…