英語のノートの余白に(7)からだいぶん間があいたが、もう一度O・ヘンリー「最後の一葉」を取り上げてみたい。 肺炎に罹ったのを機に生きる意欲を失ったジョンズィ。往診に来た医師はスウディを廊下に呼び出して、彼女の生きる可能性は十にひとつくらい、それも生きたいという気持があってのことだよ、と告げる。このとき医師の手には体温計があった。 “She has one chance inーlet us say, ten,”he said, as he shook down the mercury in his clinical thermometer. 英文のテキストは山本史郎、西村義樹、森田修『オー・ヘン…