椿井文書 日本最大級の偽文書 中公新書 表紙 椿井文書日本最大級の偽文書馬部隆弘 著2020年6月5日 3版中公新書 2584椿井文書山城国相楽郡椿井村(京都府木津川市)出身の椿井政隆(権之助。1770~1837)が、依頼者の求めに応じて偽作した文書の総称。中世の年号が記された文書を近世に写したという体裁をとることが多いため、見た目には新しいが、内容は中世のものだと信じ込まれてしまう。第一章 椿井文書とは何か現在の歴史学は、時代ごとの棲み分けがかなりはっきりしている。p3近世や近代にその地域で起こっていたことを気にしないまま、古代や中世を直視してしまう。あるいは、地域に残された文書群を見ること…