解答例 第1 第1問 1 XYは、和解契約において、訴えを取り下げる旨の合意をしているところ、かかる訴え取下げ合意により、本件訴訟の訴えの利益が消滅し、裁判所は本件訴訟を却下しなければならないという影響を及ぼす。 2 訴えの取下げ合意の効果について、判例[1]によれば、訴え取下げ合意によって原告は権利保護の利益を喪失するため、訴えを却下すべきであるとしており、いわゆる私法契約説にたつとされる。被告において当事者間に訴え取下げ契約の存在が認められる場合には、裁判所としても真剣に原告の審判の要求を取り上げる必要はないため、権利利益の保護を喪失すると考える私法契約説が妥当である。そこで、訴えの取下げ…