低圧需要家への供給電圧を電気事業法で定められた範囲内に維持するためには,配電用変電所の送出電圧を合理的に調整し,配電系統各部の電圧降下を適切に配分することが必要である。 ただし,近年普及してきた分散形電源が接続された系統では,需要家構内の消費電力より発電電力が大きい場合に,需要家から系統側へ電力が供給されるいわゆる逆潮流*1が生じ,部分的に系統の電圧上昇を発生することがあるので注意を要する。 また,こう長が長く電圧降下が大きい配電線のように,配電線の電圧を限度内に保持することが困難な場合には,配電線に線路電圧調整器が使用される他,電力用コンデンサや静止形無効電力補償装置(SVC 及び STAT…