県犬養三千代、県犬養橘三千代。生年不詳〜天平5年(733年)1月11日。
橘氏祖、県犬養氏。夫に美努王、藤原不比等がいる。子に葛城王(橘諸兄)、藤原光明子がいる。
藤原氏一門の後宮女官の筆頭であり、三千代がいなければ藤原氏の繁栄はなかったと言っても過言ではない。
年表
- 708年(和銅元年)
- 11月25日 大嘗祭での功から、元明天皇より橘宿禰の姓を賜る(『続紀』橘諸兄臣籍降下の条)
- 717年(養老元年)
- 720年(養老4年)
- 721年(養老5年)
- 1月5日 正三位を授かる
- 5月6日 元正天皇より病に臥した元明上皇の病気平癒のための出家者を募る詔が出される
- 5月19日 出家入道
- 10月16日 元明上皇崩御
- 727年(神亀4年)
- 12月10日 同族の県犬養氏数名に宿禰の姓を賜りたいと言上
- 729年(天平元年)
- 733年(天平5年)
- 1月11日 薨去。葬儀では皇后の母として官職を持たない一位の者に準じる待遇を受ける
- 12月28日 贈従一位を贈られる
- 736年(天平8年)
- 11月17日 子・葛城王(橘諸兄)らが橘宿禰の姓を継ぎ臣籍降下
- 760年(天平宝字4年)
- 6月7日 藤原光明子崩御
- 8月7日 贈正一位を贈られる