スタンリー・キューブリック監督作品ということで見た本作。近未来という設定は監督が得意とする斬新な映像と相性が良く、「2001年宇宙の旅」と同様に、監督にとって得意なジャンルと言えそうです。そしてキューブリック監督にとってはいつもながらですが、音楽の使い方が秀逸です。「雨に唄えば」を使うことは監督の発案であったようですが、この発想は凄いと思いました。そして発想の凄さに加え、これまた「2001年宇宙の旅」と同様ですが、クラシック音楽の使い方が上手いです。暴力的な主人公がクラシック音楽が好きという設定は原作のままなのだと思いますが、その設定を映像作品としてうまく表現できています。映画製作の現場につい…