今回は「糸玉」、「紡錘車」、「機織型埴輪」の出土例を紹介し、「布を織る」ために必要なモノ、道具をテーマに古代を探る手がかりとする。■弥生時代の糸玉の出土は国内初2022年6月、徳島県の南蔵本遺跡で弥生時代前期のものとみられる糸玉が出土された。糸玉は麻の茎の繊維でつくられたもの。弥生前期(紀元前5世紀~紀元前2世紀)の土器と一緒に出土されたため、糸玉も同様とみられる。この出土のほか、漆が塗られた弥生前期の木製の飾り弓もみつかったという。記事から類推するに縄文晩期での糸玉の出土例は十箇所がみられるが、弥生時代では初とのこと。参考:朝日新聞デジタル↓www.asahi.com■機織形埴輪:甲塚古墳甲…