今回は、筆者自身、医学部に入学して講義を受けた頃とは違って、目覚ましい進歩を遂げている分野「ゲノム医療」に関して、皆さんとともに勉強し、既に現在の医療に導入されている「遺伝子診断」などに関して、最低限度の知識を得ておきたいと思います。 今回も日本医師会雑誌第149巻第11号、2021年2月号の記事を抜粋してご紹介いたします。 各分野の専門の先生が執筆しており、正確に皆さんにお伝えできるかと考えます。 ゲノムは全ての生物の設計図です。がんや自己免疫疾患をはじめ、多くの疾患にゲノムの異常が関与していると考えられています。 ヒトゲノムについて 1953年ワトソンとクリックがDNA二重らせんモデルを提…