1999年に新橋演舞場で初演されたスーパー歌舞伎「新・三国志」が今回再演。前回のものを見ていないのだが、ダイジェストのような形で、一部をみる機会があった。京劇の俳優がのっけから出てきて派手派手なアクションを繰り広げ、本水は、生半可な本水ではなく、戦争シーンも多い。そして上演時間は4時間越えかな? 今回は2時間に短縮、本水もなく、さらに戦闘シーンは少ないとのことで、どんな感じなのかと思っていたが、今の時代にふさわしい「新・新・三国志」となっていた。まさに歌舞伎は変化し進化していく芸能。一方で、変わらない部分はお話の芯。主人公たちは「人の飢えぬ国、殺されぬ国」を夢見て、信じて、誇り高く戦い、死んで…