名古屋市のエスカレーターを歩く人への対策を『滴一滴(240830山陽新聞)』は思う▼「なごやかにSTOPしてね」と書かれた大きな手のひら。そんな形の看板を背負った人が時折、名古屋市の地下鉄駅のエスカレーターに現れる。エスカレーターで歩かず、立ち止まって利用することを義務付けた市条例を啓発するスタッフだ▼条例は昨秋施行▼他にも、エスカレーターに乗った人の動きをセンサーで検知し、歩く人には「条例違反です」などと呼びかける装置も▼〈信念の独走を「一度、思い止(とど)まる」のが/「正」ということでしょうか。〉(吉野弘「『止』戯歌」)▼エスカレーターで片側が空いていれば歩くのが当然―。そんな“信念”のご…