四無礙解を成就するには、五種類の因<注224>がある; 1)証得(adhigama):すなわち、阿羅漢果を証悟する事、またはその他の何かの道果(の証得); 2)経教(pariyatti):すなわち、経典の教理の学習; 3)聴聞(savana);法義に対して、専注し、尊敬の念でもって聞く事; 4)遍問(paripucchā):聖典と義注の中の、奥深い段落と釈義について、よく研究する; 5)宿行(pubbayogo):過去仏の教法の時代において、修習した止観が、行捨智(Saṅkhārupekkhāñāṇa)に到達している事。 現在の教法の中において修行しても、なお、涅槃を証悟する事ができない人は、…