マスク着用の意識変化を行動人類学の観点から述べた本です。 マスクをするサル (新潮新書) [ 正高 信男 ]価格: 792 円楽天で詳細を見る コロナ禍で日常使用となったマスクをする人間をサルとたとえて、文明批評でもしている本かと思ったのですが、違いました。 マスク着用を人間はどのように受け取るのかという行動学的に考察した本でした。 印象に残ったことを紹介します。 1 衣装としてのマスク 本書におけるマスクとは、感染予防具ではありません。 衣装または衣服としてのマスクです。 どういうことかといいますと、視覚記号としてのマスクということです。 議論はサルから始まります。 サルはマスクをつけていま…