春がやってくる。とげとげしかった空気は概ね何処かへ飛んで行った。なによりも色とりどりの花が咲き始める。吹く風とその匂いが到来を教えてくれる。心なしか、気持ちも軽くなる。そんな春だが、爛漫になる少し前の時期が美しいと思う。桜も満開になってしまえば散るばかり。梅が咲き、菜の花が色づき、桜のつぼみが膨らみ始める時期が、一番魅力にあふれていると思うのは自分だけだろうか。息吹が強い生命力を感じさせてくれる。 地元の街から2時間近く電車に揺られた。しかし直通相互乗り入れが実現し乗り換えなしで埼玉県北東部まで行けるのだから隔世の感があった。明日は好天だね、と山仲間と話して急遽決めた山歩き。奥武蔵エリアでも前…