先日、秋晴れの午後、新潟県立近代美術館(長岡)で開催中の「ベルギーと日本」展に行って来た。 明治期に美大卒業後、ベルギーに留学した洋画家の太田喜二郎と児島虎次郎、彫刻家の武石弘三郎を軸として、その当時活動した日本、ベルギーの芸術家の作品を集めた展示会である。 3人とも初めて接する名前であったが、洋画家の二人はいずれも明るい木漏れ日の光を感じさせる画風が印象的であった。 新潟県出身の彫刻家・武石弘三郎は繊細な人物像が並ぶ中に、「裸婦浮彫」と題されたレリーフがあり、何気なくその説明を読んだ時、一瞬にして半世紀近く昔の思い出が蘇ってきた。 武石弘三郎「裸婦浮彫」 1939(昭和14)年 新潟県美HP…