あるとき、(旧)信越本線において幾分か眠気を感じつつ車窓から山並みを眺めていたとき、突然にも山全体が雪を覆われた高峰が視界に入った。その高峰は妙高山(2448 m)であった。雪を被った山容の見事さに出会ったとの感動はいまだに覚えている。さて、アップした画像は2009年4月中旬に撮ったものである。この年は雪解けが早かったので、私たちは妙高山をもう一度眺めてみたいとの気分に駆られて、群馬から長時間のドライブをした。 深田久弥はその著書「日本百名山(新潮社)」において、「妙高山は越後の名山である。越後富士とも称せられる。越後のみならず、私は日本の名山であると思っている。その均整のとれた山容の気品と言…