睡蓮のもとにも山桜の花びらが舞い降ります。 睡蓮の上に 睡蓮が花びらを離すまいとしているようです。今回の文章は、十善戒(じゅうぜんかい)の「不殺生(ふせっしょう)」をテーマに、ありのままを見つめることについて書いたものです。ここに引用した「そっとしておく愛情」は、私の好きな言葉の一つです。 ※ ※ 「法の水茎」46(2016年4月記) 桜散る 木の下風は 寒からで 空に知られぬ 雪ぞ降りける (『拾遺集』紀貫之)(桜が散っている。木の下を吹き抜ける風は寒くないのに、空から降ったわけではない雪のような花びらが舞っているよ) 今年はどのようなお花見をされたでしょうか。梢から舞い降りる薄紅色の花びら…