先日、私はモップの雑巾を縫いながら、母の雑巾のことを思い出した。 (そういえば、バケツも銀色のブリキだったなあ~) 私が、小学校だった時、学期の始まりに、必ず雑巾を提出していた。 それは、木造校舎で、掃除のときに使うためのものだ。 窓ガラスを拭いたり、濡れ雑巾で床や廊下、机などを掃除した。 ほとんどの人が(いや私以外)、こぎれいな白っぽいタオルできちんと縫ったものを提出していた。一人位は(たいてい男の子)、「忘れました~」と出さない子もいた。 私の母が縫う雑巾は、本当にシミの付いた使い古したタオルか、使わなくなったネル(綿で起毛した生地)の着物や、綿の下着、古着を利用したものだった。 正直、水…