空の上で、選んだ記憶があります。 兄は母を、私は叔母(父の妹)を選びました。一緒のところに行きたかったのに、「その女は絶対いや!」と兄は頑として譲りませんでした。逆に私も、母は美人でしたが冷酷な感じがして直感的に嫌で、「そっちこそいや!」と言い争いに。 その時、雲の隙間から下をのぞいた兄が「あっ!あの子が来てる!早く行かなくちゃ、間に合わなくなる」と慌ててパッと飛んでいってしまいました。一緒に行きたかった私もつられて、兄を追いかけました。例のだれかに「お前はまだだ。」って制止されたのに振り切りました。 兄の誕生から一年半後に私誕生。推しの叔母ではなく母のもとへ、兄につられて行ってしまいました。…