西葡から英蘭へ 植民地経済の変質 ポルトガル、スペインはヨーロッパの西端にあり、大陸の尽きる所である。フランスを征服できない以上、大西洋に乗り出すほかはない。ポルトガルはアフリカに沿って南下していった。喜望峰を回ってインド洋からアジアに至った。一方、スペインは仕方がないので(コロンブスがうるさく言ってくることもあり)西廻りの航路に向かった。 コロンブス以下、黄金の国ジパングを見つけようと新大陸(中南米)に渡ったスペイン人たちは「征服者」であり、略奪と原住民の虐殺になんの迷いも感じなかった。黄金を奪い尽くし(芸術的な金製品も鋳潰して金塊にして運んだ)、やがて銀や銅の鉱山が開発されたが、鉱夫は原住…