新潟県の北部、朝日連峰の懐深くに位置する奥三面(おくみおもて)。 ここは今、「奥三面ダム」の底に沈んでいる。 ダムが建設されて40年。そのダム建設にともなって現地調査をした結果、19の遺跡を確認。 旧石器時代(約3万~1万3千年前)、縄文時代(約1万2千~2千4百年前)、弥生時代(約2千年前)、古墳時代(約千7百年前)、江戸時代(約4百~百30年前)の生活の跡や土器・石器などが発見された。 その旧石器時代以来、綿々と続いた歴史ある奥三面の集落。 そこのダム水没前の生活を、記録映画作家・映像民俗学者として知られる姫田忠義率いる民族文化映像研究所(民映研)が「山の恵みを細大漏らさず利用する生活が奇…