トランプ大統領候補やイギリスのEU離脱など、主に先進民主主義国で右翼と排外主義の台頭が冷戦終結後から30年間ほど続いています。 この理由は、いろいろあるでしょう。 まず、第二次世界大戦後、先進国は大きな戦争を経験していないことです。第一次世界大戦、第二次世界大戦、あるいは日本の源平合戦、南北朝時代、戦国時代、あるいは中国の三国時代、五胡十六国時代、黄巣の乱、紅巾の乱、李自成の乱などの大きな戦争があった後、統治者も民衆も「戦争だけは止めよう」としばらくは考えます。しかし、それらを痛感した世代が引退すると、再びタカ派が台頭してくるのは歴史が証明していると言えるのかもしれません。 世界史上で常に排外…