親父たちが旅行に行ってからサマルトリア緑の騎士団の訓練が初めて休みになった日、 おれは事前に入念な策を練っておいて、ナナをサマルトリア城に呼び寄せた。 ナナの到着が思ったより遅くて多少ヤキモキさせられたが、おれは予定通り謁見の間で 玉座に座った状態でナナを出迎えた。 玉座に座るおれを見たナナの反応はおれの想像した通りでちょっといい気分になったが ナナに「玉座に座るおれってどうだ?」と尋ねると、ナナはおれの全身を眺めまわして 「体格が立派じゃないと玉座は似合わないわね」と半笑いで言うじゃねえか! 貧弱で力がないみたいに言われて腹が立ったおれは、力が強いことを証明するため ナナをひょいっと抱え上げ…