架空送電線では,雷による逆フラッシオーバやアーキングホーンを介した気中フラッシオーバ事故が多い。 気中フラッシオーバ事故は長い時間放置しておけば,がいし損傷などの機器故障に至るが,保護リレーで速やかに事故区間を遮断すればがいしは損傷を受けないで再使用できることが多い。 図 保護リレー したがって,一旦事故電流を遮断すればアークイオンが消滅し絶縁耐力は回復するため,再閉路の成功率が高い。 このことに着目し,架空送電線路の故障時には,一定時間経過してから遮断器を自動的に再投入する再閉路方式が採用されている(特に架空送電線路では,再閉路を高速に行う場合が多い)。 この高速再閉路方式(high-spe…