水橋文美江脚本のノベライズをここのところ読み始めて気づいたことがある。水橋文美江さんはシナリオライターだ。シナリオというのは会話で進行する。会話があることで役者があるシチュエーションで行動できる。無言のまま行動することもあるだろう。しかし無言のままにいることはできない。パントマイムという別の表現ジャンルになってしまう。会話は話すことの一部分だ。独白という場面もある。告白する時は神の前だったり、恋人だったりする。でも地の文のように独白したり、告白したりすることはない。会話文と地の文は区別される。そこで改めて会話文とはなんだろう、とぼくは水橋文美江のノベライズを読んで考えることになった。ぼくは話す…