水谷保孝氏が『情況』、『人民新聞』に続いてこの映画についての三つ目の批評を書かれた。代島治彦監督と森田暁氏の対談へのコメントである。 まず映画の冒頭のシーンが1969年第二次早大闘争の時のもので1972年11月に始まった私たちの時期のものではない事を指摘している。これは私も違和感を持った。ヘルメットを見れば時代が分かる。写真としては切迫した状況を良く示すインパクトが強いものだ。そして第二次早大闘争の学生会館や大隈講堂の様子も出て来る。確かに早大全共闘が学生会館に立て篭もり、革マル派が大隈講堂に立て篭もって睨み合いをしたので、両者が対立していた「内ゲバ」前史ではある。説明もあるにしても、知らない…