先週、日本の安全保障/防衛にあたり、RMAが必要だ(*1)と申し上げた。「Pax Americana」の時代は終わり、米国は意欲的にも能力的にも世界の治安を守ることができなくなっている。これは「もしトラ」かどうかとは別の問題で、欧州も日韓(台)も、自前で相応の防衛力を身につけなくてはならない。 しかし、米国流の軍備はもちろん、中露に匹敵するような軍事力の整備など不可能だ。それなら「同じ土俵で戦わない」戦略で、作戦立案・指揮能力も、戦術・戦闘装備も、RMAしなくてはならない。これには長い年月が必要だろうが、すでにいくつか、少なくとも戦術的なRMAのヒントは見られる。 ウクライナ戦争では、ロシア軍…