「忙しいうちが花」 「求められているうちが花」 とはよく言ったもので、近頃そんなことを胸に迫って考えるようになった。 長きにわたって、日常の当たり前だったことが終わりを告げ、 その慌ただしかった日常が静かになりつつある。 いわゆる、一つの節目を迎えたことになるだろうと思う。 ひどい時には、いつ寝て、いつ起きたのかの区別もつかないような日々が続くこともあって、自分が今何をしているのか、いつも朧げな時もあったっけ。 振り返ってみてもそれらの日々を克明に思い出すことは難しい。 そんな毎日だったから、渦中にいる時はその現実から逃げたくて逃げたくて仕方なかったのも、事実で。 正直いつもそんなふうに思って…