これから和装での登場だというのに、恐ろしいサブタイトルである。 虹夫さんと和装へチェンジして、次はお色直しでの入場を控える。 もう躓く心配はないが、階段を降りながらの入場は大変だろうとガーデン側扉から入ることを提案されていた。 しかし、酷暑の令和。暑い。 既に待機の段階で汗だくの虹夫さん。会場内では私たちのプロフィールムービーが流れている。 すっかり貫禄のついたおじさんとおばさんでも、昔は可愛らしく凛々しい時代もあったのである。 横を見ると、ダラダラの汗を豪快に紋付の袖で拭う虹夫さん。あ……。 ギョッとするも、もう仕方がない。夏の日差しが悪い。タオルを持たせていなかった私が悪い。 開き直って、…