ヤマト王権の古墳群をみていく。今回は古墳時代の前期後半、馬見古墳群を取り上げる。このエリアではおおよそ盛衰が南、中央、北へと移動していったとされる。本記事で北、中央、南の順にて取り上げる。次の流れで紹介していく。 ・馬見古墳群・北群・中央群・南群■馬見古墳群馬見古墳群は大和盆地の西南部にある馬見丘陵(うまみきゅうりょう)とその周辺につくられた古墳群。 全長220mの前方後円墳の巣山古墳(すやまこふん)をはじめとする。総数は250基以上とされる。 4世紀末から6世紀にかけて造営されたと考えられている。大型の前方後円墳の分布により3群(北群、中央群、南群)に大きくわけられている。築造順はおおよそ南…