沖縄の那覇では、ハレ師匠や法悦女史のおかげで、 本当にすばらしい、至福の時間を過ごすことができた。 すでに〝神の理解〟が入っている僕たちなので、 特に、あーだこーだと真理について語り合うこともなく、 また、世界は本当に無かった、と解かっているため、 この世界の出来事について云々する必要もなかった。 それでいて、心の中には〝大好き〟が満ち溢れている。 海辺のカフェではもう、平安の極みだった。 海、風、波の音、潮の香り、珈琲の味、全てが愛だった。 そして、この景色は網膜だけで感知されていて、 この風も肌の表面だけで感じられていて、 この珈琲の味も、ただ舌の上だけで造りだされている、 バーチャルに過…