コミック百合姫にて「ささやくように恋を唄う」という作品がある。所謂「百合作品」若しくは「GL作品」と呼ばれるもので、王道路線をゆく展開の数々と圧倒的な表現美、そして「繊細な心理描写」を持つ、コミック百合姫ひいては「百合マンガ」の中でも人気の高い作品でもある。要素は「ガールズバンド」及び「学園百合」と言った所で、同じ高校で紡がれる恋路模様と、バンド要素が上手く融合されているのも特徴的。 そんなささ恋に登場する「泉志帆」(いずみしほ)と言うキャラクターに、私は幾度となく心を引っ掻き回され続けてきた。ある時は「嫌いにはなりたくない.....」と思い、またある時は「志帆の『不必要に他人を嗾ける所』が本…