小説で読むシリーズ待望の租税法編 木山泰嗣『小説で読む租税法―租税法の基本を学ぶロースクールの授業』(法学書院2020) 木山先生の著作は全体的に難しいことをわかりやすく解説した良書ばかりですが、その中でも「小説で読む」シリーズは特に思い入れがあります。『小説で読む民事訴訟法』はめちゃくちゃ神がかった本で、自分はこの本がなければ民事訴訟法の概要を掴むことは一生なかったのではないかと思っています。 税理士に民事訴訟法が必要なのか?と思われるかもしれませんが多くの税務訴訟は行政事件訴訟法が適用され、行政事件訴訟法は民事訴訟法を基礎にしています。したがって、民事訴訟法がわかっていないと判例研究で見る…