六ヶ月入院し、六ヶ月自宅で療養した。この時代の、この日本であったから生還できた、と思っている(戦前ならダメだっただろうし、後進貧乏国でもダメだっただろう)。 当初、回復のめどが立たず、退職した。そして、失業手当と貯金の切り崩しで生活したのである。なぜなら、日本の二重構造の下層下位には、上層と異なり、休職中の給与は無いし退職金も無いのである。 「公務員は休職中であっても給与が発生します。病気休暇の場合は3か月間であれば全額が発生し、それ以降は1年以内でおよそ8割の給与が発生します。その他の理由で休職した場合は原則給与の8割が与えられ、1年以上の休職になると給与は発生しない」(出所不詳)とは大違い…