北部九州の先第三系は,主に白亜紀花崗岩類から構成され,変成岩類を伴う.これらの変成岩類の原岩構成は東部と西部で類似する(唐木田ほか, 1992).北部九州東部の変成岩類は,高圧低温型の変成作用をこうむった結晶片岩からなる(唐木田, 1965).また,白雲母の K-Ar 年代が 220 ~ 300 Maを示すことから,これらの結晶片岩は三郡変成帯(三郡-蓮華帯, 周防帯)のメンバーとされている(柴田・西村, 1989;唐木田ほか,1992; Nishimura, 1998). 参照:新たに見い出された北部九州,脊振山地西部のグラニュライト相変成岩類 「白雲母のK-Ar年代が220~300Maを示…