平成29年4月26日、石巻市立大川小学校の児童23人の遺族が市と県に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が仙台高裁であった。裁判長は震災前に津波の危険性を予見できたとし、学校は危機管理マニュアルの改訂を怠り市側も是正しなかったとして事前防災が不十分だったと過失を認め、市と県に1審判決の賠償額を約1千万円上積みし、約14億3千6百万円の賠償を命じた。石巻市はこの判決を不服として最高裁へ上告する方針とのことである。 サイレンが鳴り、広報車が高台への避難を呼びかけるなど、大津波警報が伝えられる中にあって、校庭に集められた児童らは5分もあれば避難できる裏山には行かず、30分近くも校庭に待機させられたのであ…