フランスの歴史人口学者・家族人類学者であるエマニュエル・トッドさんの「第三次世界大戦はもう始まっている」を読みました。衝撃を受けた少しだけ紹介したいと思います。 ■死活問題 ミアシャンマーが出した最初の結論は、「いま起きている戦争の責任は、プーチン やロシアではなく、アメリカとNATOである」ということです。「ウクライナのNATO 入りは絶対に許さない」とロシアは明確に警告を発してきたにもかかわらず、アメリ カとNATOがこれを無視したことが、今回の戦争の原因だとしているのです。 重要なのは、「この問題は、ウクライナが実際に加盟申請をしたかどうかという形 式的な問題としては片付けられない」とミ…