今日は昨日の続きで、海も大気もない乾いた岩石惑星として誕生した地球がその後どうなったかを見ていく。1.月の誕生 45億6000万年前、現在と同じぐらいの大きさの原始地球が誕生した。この頃の地球表層は、衝突エネルギーによる熱でドロドロに溶けた状態だった。原始地球の公転軌道上では、たくさんの小惑星が生まれていた。そのため、しばしば小惑星と原始地球との衝突が起きていた。 45億5000万年前、地球の公転軌道上にあった原始惑星テイアと原始地球が衝突した。この衝突は「ジャイアントインパクト」と呼ばれている。この衝突によって、地球のマントルは大量の破片とともに宇宙空間へ飛び散った。そしてそれらのかけらは一…