かいじんまる 【海神丸】
小説。野上弥生子作。1922年、中央公論に発表。
小帆船・海神丸は難破して漂流すること数十日におよび、飢えた乗組員は仲間を殺して肉を喰らおうとさえ企てた。実在の海難事件に取材したこの物語は、限界状況におかれた人間のすさまじくも哀しい生の姿を息づまる筆致で描き出している。
岩波文庫「海神丸(付『海神丸』後日物語)」緑49-1
ISBN:4003104919
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