Under Secretary of the Navy(米)
海軍省の次官。 「次官」という名称から明らかなように官僚(軍事官僚)である。つまりは軍令でなく軍政方面の人。 海軍大臣に武官をあてる国では、通例は武官があてられるポジション。
概ね、現役の海軍中将か少将があてられていた。 海軍大臣は親補職*1だったが、海軍次官には特段の措置はなかった*2。 海軍省と軍令部の間に立つ要職。
*1:在職中は親任官扱いを受ける
*2:まあ、中将や少将はもともと勅任官ですが
間もなく終戦記念日。何かこれに関わる作品ということで、本作を選びDVDで鑑賞しました。日米のスタッフ・キャストによる共同作品。 「トラ・トラ・トラ!」とは1941年12月8日の大日本帝国海軍による真珠湾攻撃時、空母から発信した攻撃機隊が米国に気付かれず真珠湾に到着し、飛行隊長が奇襲に成功したことを告げ発信した暗号のこと。 ということで本作は、日米両面から見た真珠湾攻防の顛末を描いた戦争映画です。物語の始まりは山本五十六中将が連合艦隊司令長官として連合艦隊の旗艦“長門“に着任したときから始まり、連合艦隊が真珠湾攻撃を終え戦域を離れるまでの日米両軍の行動が描かれています。1970年度アカデミー賞特…
今日がその日であることを失念していたため、白鳥大橋を運転していて足元の巨大な艦体に驚いた。 二十九日、海自のヘリコプター搭載護衛艦「ひゅうが」が室蘭市の祝津埠頭に入港、三十日と三十一日の両日、一般公開された。 何に関しても説明の労を惜しむ街だが、今このタイミングでその威容を胆振の港町に現したのは、恐らくは開港百五十年を記念し、二十九日より開催中のむろらん港まつりに合わせて招かれたものであろう。 兎も角、当方も伊達市で多少急ぎめに用を足して室蘭に戻り、見学させていただいた。軍艦の内部に足を踏み入れるのは、子供の頃に小樽に入港した米第七艦隊の旗艦ブルー・リッジ以来だから三十年ぶりとなる。父が軍艦…
条二【松本】 ty 【懸案】 昭和 9年 9月 1日接受条約局 一【小林】 【結城】【松本】 官房機密第1984号の 2 昭和 9年 8月31日 海軍次官【海軍次官之印】 外務次官殿 「戦地軍隊における傷者および病者の状態改善に関する1929年 7月27日のジュネーブ条約」御批准方奏請に関する件 条一機密合3091号をもって照会の件、当省としては異存これなく候ふ。 追って「俘虜の待遇に関する1929年 7月27日の条約」に関しては追って回答いたすべく候ふ。 条二【松本】 【印】 昭和 9年 9月 7日接受條約局 【秘】機密第521号 戦地軍隊における傷者および病者の状態改善に関する1929年 …
横田夫妻とウンギョンさんの写真公開の真実 - 高世仁のジャーナルな日々 「写真公開の真実」というタイトルですが、今回は「写真公開についての西岡・救う会会長の有田非難は事実に反する」とするだけで「真実」とやらが詳しく説明されるわけではありません。それは(つづく)だそうです。 おそらく高世の言う「真実」とは「有田氏が文春に提供した写真は勿論、横田夫妻から有田氏が提供を受けた物だし、文春に写真掲載することも事前に有田氏から説明を受けて了解していた」のに「救う会、家族会の有田批判」に結局、横田夫妻が同調し「有田氏を裏切った」という話でしょうが。しかし「そこまで家族会や救う会から非難されるのが嫌」なのか…
「アメリカ史年表1755年-1900年」の続きです。「アメリカ歴代大統領」を元にしているため,F.D.ローズベルト大統領が亡くなった1945年4月12日が切れ目となっております。 www.freynya.com 1901.3月,アギナルド,米軍の捕虜に。フィリピン軍,敗北が決定的に ※なお米軍のフィリピン軍政長官はダグラス・マッカーサーの父 ※この後はゲリラ戦や蜂起が10年ほど続いた 1901-1904年,タフト(27),フィリピンの民政長官に(米比戦争1899-1902) 1901年9月,マッキンリー大統領,無政府主義に傾倒したチェルゴッシュにより銃撃され,9日後死去。T.ローズベルト政権発…
樋田毅『彼は早稲田で死んだ』が大宅壮一賞を受賞 - 高世仁のジャーナルな日々 過去の大宅賞に悪名高い 大宅壮一ノンフィクション賞 - Wikipedia 【第2回(1971年)】 ◆イザヤ・ベンダサン『日本人とユダヤ人』(角川書店) 山本七平*1(1921~1991年)のなりすました『ニセ外国人』であること、その記載内容がデタラメであることについては、浅見定雄*2『にせユダヤ人と日本人』(1986年、朝日文庫)参照。なお大宅壮一ノンフィクション賞 - Wikipediaによれば、何と「第15回(1984年)~第22回(1991年)」までは山本が選考委員の一人。『にせユダヤ人と日本人』(1986…
戦前からこの国の指導者は沖縄に冷酷だ。日米戦の敗色が濃厚になると指導者は、一億火の玉本土決戦、と国民を叱咤激励した。しかし本土決戦を実行したのは一億国民のうち沖縄県民のみだ。そして世界の戦史上類例を見ない軍人と同数に達する沖縄民間人の命(県民の1/4の9万4千人)が失われた。 沖縄玉砕の前夜、沖縄の海軍陸戦隊司令官大田実少将は、沖縄県民の悲惨な奮闘を讃え海軍次官あてに次のように打電した。「謂フ 沖縄県民斯ク戦ヘリ 県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ」 ところが指導者たちは本土決戦に身を晒すことなく玉砕などどこ吹く風と手のひらを反すように無条件降伏してしまった。 敗戦から二年が経過した19…
【書評】『昭和の大戦とあの東京裁判』平川祐弘著 GHQ言論統制 呪縛問う - 産経ニュース 馬鹿馬鹿しいとしか言い様がない。 既に ◆山本武利*1『GHQの検閲・諜報・宣伝工作』(2013年、岩波現代全書) など、「GHQ支配下の言論統制」自体が研究対象になってるわけです。 東京裁判についても当然 【刊行年順(刊行年が同じ場合が著者名順)】 ◆日暮吉延*2『東京裁判』(2008年、講談社現代新書) ◆粟屋憲太郎*3『東京裁判への道』(2013年、講談社学術文庫) ◆武田珂代子*4『東京裁判における通訳(新装版)』(2017年、みすず書房) ◆宇田川幸大*5『考証東京裁判』(2018年、吉川弘文…
「月刊ムー」に売り込むネタ - The Chicken Reports 1999年7の月、恐怖の大王、空より来たるアンゴルモアの大王を復活しマルスの前後に首尾よく支配するために。 1999年8月、プーチンは首相代行となってロシアの実権を握りました。彼はかつてのモンゴル帝国の領土、すなわちユーラシアを支配したソ連を復活させんとし、軍事力、警察力、諜報機関(軍神マルス)を用いて首尾よく支配しようとします。 いける?どう? 本気で「月刊ムー」に売り込みたいわけでは勿論ないでしょう*1。「ならば、是非ムーに投稿してください」と言ったらおそらく「馬鹿にするな」と憤慨するでしょう。 勿論、こんな与太は「ま…
■ 第20章 英国汽船『ルシタニア』 『わたしの道が確かになることを願います。 あなたの掟を守るために。<28>』 第一次世界大戦の危険性は予見され、実際に1914年の8月の初めに戦争が勃発した。当時ウィンストン・スペンサー・チャーチルは英国海軍本部最高委員(First Lord Of The Admiralty: 海軍大臣)であった。この職位は他の国々の海軍大臣(First Minister of the Navy)および米国の海軍長官(Secretary of the Navy) と同等である。彼はこの職位を1915年11月まで勤めた。彼がどれだけ長くこの職位を勤めたかは重要であり、覚えて…
昨日4月19日付の産経新聞社会面。鳥取県製作の拉致問題啓発ビデオの記事とともに「しおかぜ」クラウドファンディングを大きく取り上げてくれました: 荒木和博BLOG 別記事でも書きましたがどうしても必要な放送ならやるべき事は「荒木らへのクラファン」ではなく「国に放送してもらうこと」でしょう。しかしそうは荒木も産経も言わないのは「これが救う会にとって重要な利権だから」でしょう。 専守防衛?(R4.4.20): 荒木和博BLOG 何度かお話ししていますが日本の国防の基本である「専守防衛」とは、要はウクライナのようになることではないでしょうか。日本の国防の基本である「専守防衛」とは、要は(ボーガス注:ロ…
「前衛」5月号について「昭和天皇批判」の部分のみ書いています。他については新刊紹介:「前衛」2022年5月号 - bogus-simotukareのブログを参照ください。 ◆昭和天皇の戦争認識:『昭和天皇拝謁記』(1949-1950)の検証(山田朗*1) (内容紹介) 『昭和天皇拝謁記』については昭和天皇『拝謁記』12月から公刊へ 初代宮内庁長官が書き残す | 皇室 | NHKニュース(2021.9.26)ということでNHKなどで報道がされ、刊行途中ですが岩波書店から刊行が始まりました。それを前提にした山田論文です。 当初は「山田論文を要約しよう」と思ったのですが、俺が無能のため、うまく行かな…
◆シロビキ 「軍や公安(旧KGB)出身の政治家」を指す言葉であり、 ◆パトルシェフ国家安全会議書記 元FSB(連邦保安庁)長官 などプーチン側近連の多くがこれに当たり、プーチン政権の統治を「強権的な物にしている一因」とされます(KGB出身でFSB長官だったプーチン自身もシロビキですが)。 さて「話が脱線します」が戦前日本も「かなりシロビキ的なところがあった」といっていいでしょう。 何せ歴代首相には「非軍人の藩閥政治家(例:第一次伊藤、黒田、第一次山県、第二次伊藤、第二次山県内閣蔵相を歴任した松方正義)や官僚政治家(例:斎藤、岡田、第一次近衛内閣外相を歴任した広田弘毅)」「立憲政友会総裁、立憲民…
勝利至上主義に荒療治 小学生の柔道全国大会廃止 - 産経ニュース 柔道事故の被害者や家族でつくる「全国柔道事故被害者の会」代表の倉田久子さん*1(61)は大会廃止を肯定的に受け止めている。「本来スポーツは楽しい行為であるはずなのに、大会が存在することで小学生の時点で勝利を追い求め、過激な練習を生む土壌になってきた。競技との適切な距離感をつかむための良い転機になるのでは」との認識を示す。 小生は「廃止はやり過ぎでは」と思いますが意外と賛同意見も多いのか? 茨城・笠間市長選 山口氏が無投票で5選 - 産経ニュース 無投票で5選とは「不健全」としかいいようがない。いい加減ご当人も後進に道を譲るべきで…
「アメリカ歴代大統領29-31」の続きです。 (32)フランクリン・デラノ・ローズベルト(1882-1945;1933-1945) ・4選された唯一の大統領(3選もない)。在任12年だったが,病死しなければ16年務めていた ・「ロウザヴェルト」/roʊzəvɛlt/のような発音になる。セオドア・ローズベルト(共和党・進歩党)の遠縁 1882年,ニューヨーク州に生まれる。父はハーヴァード出で鉄道会社副社長。フランクリンは父の2人目の妻の子であり,父が54歳の時に生まれた。父は1900年死去 1903年,ハーヴァードを卒業。フラタニティはセオドア・ローズベルトもメンバーだったアルファ・デルタ・ファ…