人気テレビドラマ「セックス・アンド・ザ・シティー」のおしゃれなファッションもしかり。東芝のノートパソコンのCMでは、サイバーギャルが「自由を選べ!」と女性たちに訴えかける。いまや女性解放とは「買う」自由なのだ。
ファルーディが嘆いているのは、フェミニズムが消費文化に屈服してしまった状況である。元来、フェミニズムとは、女性が一人の責任ある市民として自由を得るための運動だったが、大衆的フェミニズムが女性の「幸せ」を最大の目標に掲げたが為に、商業主義に屈服してしまった。こうして、フェミニズムは力を失った、とファルーディは説く。そして商業主義に屈服してしまった大衆的フェミニズムが、「消費フェミニズム」ということになる。
(短期集中連載)三浦展研究: 新・後藤和智事務所 ~若者報道から見た日本~
関連:恋愛資本主義