先日、「木星の衛星エウロパの氷床は「上向きに降る雪」でできている」という記事が目に止まった。エウロパとは、ガリレオが発見した木星の4つの衛星の一つで、表面は氷に覆われているが、その下には液体の水があると考えられている。 上図は、NASAが打ち上げた木星探査機ガリレオの撮影画像であるが、表面にはひび割れや筋状の構造が見られ、クレーターは比較的少ない。クレータが少ない理由は、隕石衝突でクレータができても、氷床の下の液体の水が吹き出して氷結し跡を消し去るためと考えられている。 NASAがエウロパの調査に用いる探査船「エウロパ・クリッパー」は、2022年6月に本体が完成し、2024年に打ち上げられる予…